インタビュー・会談

【お客さまインタビュー】
北陸電力株式会社さま
紙の力再発見!冊子型DM「サイドジップメール」で、封書型DMのお悩みを解消

ジッパーミシンで簡単に開封できる冊子構成の一体型ダイレクトメール(以下、DM)、「サイドジップメール」。見ていただきたい情報をきちんと整理できる上に、封筒や申込書が付けられるので返信への誘導もしやすく、中面印字もできることが特長です。

今回お話をお伺いした北陸電力株式会社さまでは、マンネリ化が課題だったDMに「サイドジップメール」をご採用いただき、想定を大幅に超えるレスポンス率アップを達成されました。

どのような切り口、デザインで「サイドジップメール」をご活用いただいたのか、制作過程のお悩みや想いなどとともに、その成果や今後の展望などについて、リビング営業部のご担当者さまに伺いました。


「サイドジップメール」で資料の見落としをなくし、コストダウンもできました!

――当初ご検討していたDMには、どんなお悩みがあったのでしょうか?

今回のDMの内容は、電気のご契約メニューを変更するとポイントがたまるサービスのご案内だったのですが、「契約メニューの説明」「ポイントのため方や活用方法」「申し込み方法」「重要事項」といった、たくさんの情報を入れなければなりませんでした。封入物が多いとどうしても見落としが出ることもあるでしょうし、一連の流れが分かりやすく伝わるのか不安がありました。

しかし、申し込みはがきを同封するにはDMのサイズも限定されてしまうので、これまでと同様に封書での送付を決めて、トッパンフォームズ(現 TOPPANエッジ)さんに依頼をしたんです。すると「もっと魅力的なDM形態がある」と、ご提案いただいたのが「サイドジップメール」でした。

――「サイドジップメール」採用の決め手は何だったのでしょうか?

ご提案いただいたときに、簡単に開くことができるため開封率アップが期待できること、各種封入物をバラバラに印刷し、封入・封かんする費用がかからないのでコストダウンが見込めること、中面に印字も可能であることなどをご説明いただきました。
「サイドジップメール」は展開すると冊子のようになっているので、本を読むように見ていけば必要な情報を伝えたい順番で届けることができます。全てが一冊にまとまっているため見落としを防ぐこともできますし、申し込みはがきを付けることもできたので、抱いていた不安は全てクリアしていました。それでコストが下がるんですから、即決でしたね。

冊子型DMだから、今までにないシンプルなデザインに挑戦できました

――DMのデザインも一新されたそうですが、どのような想いがあったのでしょうか?

今回のDMに限らず、他のサービスのご案内でもDMはお送りしています。「また同じような案内が来たな」というマンネリ感や既視感を持たれないようにしたかったんです。
具体的には、これまでにチラシやDM、広告などで多用していたキャラクターやお得感をあおるキーワードを使わず、シンプルなデザインや見出しにしました。あくまで「大切なお知らせ」であることを伝えるために、「ポイントがたまること」「ポイントの使い方」「このはがきで申し込みができること」という、3つのポイントに絞ることを意識しました。

――新しいデザインで、苦労した点や工夫した点を教えてください。

苦労を一言で言うと“我慢”です。「ここまでシンプルでお客さまに伝わるのか」など、初めての試みだからこそ、迷いは当然ありました。これまでと同じようなデザインでは、どのくらいの反応があるかはある程度予想できます。さらに良い結果を目指すための挑戦だということは周囲も理解してくれていましたし、上司からも「思い切ってやってみて」という言葉をもらいました。同じ部署のメンバーだけではなく、別部署の方にも相談をしながら進める中、不安や迷いもありましたが、「これまでと違うシンプルなDMを作る」という想いは最後までブレませんでしたね。

細かい点だと、中面の印字も可能だったことから、なるべくお客さまの記入の手間を省くために必要な情報は印字しておいて、はがきにチェックを入れればすぐ郵送できるようにしました。ポイントは見開きで文章ではなく分かりやすく図で表したりと、構成やデザインもトッパンフォームズさんと何度もやりとりを重ねました。「サイドジップメール」の冊子形状を活かした希望どおりのDMが実現できたと思います。

――DMでは動画への誘導も行っていましたが、どんな経緯があったのでしょうか?

サービスの詳細な説明やお客さまの契約プランに合わせた内容については、全て動画で見ていただく形にしました。DMはゆうメールでの発送だったので、個人に向けての表現に制限があったこともありますが、DM誌面から文字を減らしてスッキリさせたかったのも大きいですね。動画は「ビジネス動画セルフサービスPIP‐Maker」で簡単に作成できましたし、DM以上に丁寧なご説明ができることから、この組み合わせに抵抗はありませんでした。

レスポンス率が4倍に!紙の力再発見です!

――新しいDMの成果はいかがでしたか?

これまでのDMだと、レスポンス率はだいたい5%ほど。今回は期待値をプラスして、10%を目標にしていました。ところがふたを開けてみると、4万7000件ほどのDM発送に対し、約20%の方からお申し込みをいただきました。長くこの業務を担当している私や上司も、知る限りで過去最高の記録です。弊社役員からも「すごいじゃないか!」との声が上がっています。
想定を大幅に超える反応があったことでコールセンターは入電件数が大幅に増加、また申し込みはがきが山のように届いて…うれしい悲鳴でした。発送から1ヵ月近くたった現在でも申し込みはがきが届き続けているので、まだまだ数字も伸びそうです。

デザインや動画、全員プレゼントなど、新しく取り入れたものが全て実を結びました

――好調の理由は何だとお考えですか?

一つはDMの存在感ですね。A4サイズと大きく、紙質もしっかりしているので郵便物の中でも目立ちますし、冊子型で一つにまとまっているので保管率が高かったのではないでしょうか。長期にわたって申し込みはがきが届いているのも、すぐに捨てずに持っていてくださったからですよね。

DMでははがきだけではなく、お電話やWebでのお申し込み方法もご案内しているのですが、レスポンスははがきが約6割、電話とWebがそれぞれ約2割という結果になりました。申し込みはがきはチェックを入れるだけ、さらに切り取り線にはミシン目も入れてハサミもいらない仕様にしていただいたので、そのお手軽さもお申し込みにつながったのではないでしょうか。

また、DMから動画を見てくれた方も多かったんです。QRコードのみ掲載だったので、閲覧できるのはスマホの方だけですが、視聴率は普段送っているメールマガジンからの動画視聴率とほぼ同じ。誌面を見て「詳しく知りたい」と思ってくださった方がたくさんいたんだと思います。

それから、トッパンフォームズさんにご提案いただいたeギフト「giftee(ギフティ)」もとても好評です。これまでにも抽選やポイントのプレゼントはありましたが、今回は申込者全員にアイスクリームの割引券を贈りました。DM裏面の目立つ位置で紹介していましたし、確実にもらえるものが分かっていたこと、暑い時季だったのでアイスクリームが喜ばれたことなどが反響につながったんでしょうね。

今後につながる再発見もあり、本当にチャレンジしてよかったと思います

――DM制作の今後の展望や目標を教えてください。

今回のDMでは、はがきの有効性を再認識したり、DMと動画の併用の可能性を見出したりするなど、新しい発見がたくさんありました。お客さまからのレスポンスも好調で、社内でも今回のDMの評価も大変高く、ターゲットを変えた第二弾、第三弾のDMもトッパンフォームズさんに相談しています。
会社としても、私たちの部署としても、今回の実績が残せたのはとても大きいことです。DMや動画など良いところを補い合って、目標を立てて今後もいろいろな施策を行っていきたいですね。

――ありがとうございました。


※ 本事例の内容は執筆当時のものです。
※ トッパン・フォームズ株式会社は2023年4月1日付でTOPPANエッジ株式会社に社名変更いたしました。
※ QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。


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2019.11.12

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