企業の業務効率化やコスト削減に欠かせない、経理業務のアウトソーシング。その導入前に押さえておきたいポイントをお伝えします。今や中堅・大企業の7割近くが導入を進める経理業務のアウトソーシング。そのメリットやデメリット、導入が進んでいる背景を分かりやすく解説。併せて導入企業の失敗事例や注意点なども詳しくご紹介します。

経理業務のアウトソーシングとは

  • 企業の業務の効率化やコスト削減が進む中、煩雑な経理業務を外部へ委託するアウトソーシングを導入する企業が増えています。
    膨大な会計資料の取りまとめや財務管理などを自社で行うのではなく、スキルの高い社外の専門業者に委託することで業務がスリム化できる他、本来の業務に集中できるといったメリットがあります。

  • アウトソーシングが推進されている理由

    2021年に株式会社EPコンサルティングサービスが実施した調査によると、従業員数100名~1,000名の中堅・大企業において管理業務をアウトソーシングしている企業は全体の約70%。アウトソーシングしている業務は、経理・会計・税務業務がそれぞれ30%以上となりました。アウトソーシングした理由は最多が「業務効率化」、次いで「コスト削減」と続きました。

    経理業務は従来、請求書発行や帳票管理などを人の手で行ってきたため、人件費や資料の印刷・郵送をはじめ、紙の資料管理に伴う多大なコストが問題とされてきました。ですが、経理業務の一部はルーティン化されており、専門スキルを持った業者へのアウトソーシングが可能です。アウトソーシングすることで手作業を要する業務の廃止や、会計ソフトの操作や紙資料の管理にかかる人件費といったコストの削減が可能になります。

アウトソーシングが難しい業務

  • 経理業務のアウトソーシングが進む中、アウトソーシングが難しい業務も存在します。

    一般に経営企画や経営戦略と呼ばれる業務は、アウトソーシングが難しい業務と言えるでしょう。
    企業の経営の根幹に関わる業務であります。これらの業務は経営陣や社内全体を巻き込んで行うべきでしょう。もしこの業務を外部に委託するのであれば、専門知識を備えたコンサルティング企業に依頼する必要があります。

  • 判断が必要な業務

    あらかじめ決められたルールに当てはまらない事柄や、業務上の問題が発生した際に判断を必要とする業務は、委託先に任せてしまうと思わぬトラブルに発展する危険性が考えられます。万が一トラブルが大きくなった場合、委託先が責任を負うことはできない上、委託元が監督責任を追及される可能性も十分にあります。

  • 税務関連業務

    税務書類の作成や税務相談など、税に関する業務は税理士や会計士、弁護士などの資格を有する者しか取り扱うことができません。従って、税務関連業務は個別に有資格者に相談する必要があります。

アウトソーシング導入のメリット・デメリット

アウトソーシングが推進されている理由でもお話ししたように、経理業務を社外に委託することにはさまざまなメリットがあります。その一方で、セキュリティ面でのリスクなどデメリットも存在します。

こうしたメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

アウトソーシングを導入するメリット

  • 業務効率の向上

    経理業務の中でもアウトソーシングしやすい業務に、会計業務を含む「帳票管理」「請求書発行業務」などが挙げられます。これらの業務は手作業で行われることが多く、手間や時間がかかる代表的な業務です。しかし一定のルールに基づいたルーティンワークであることから、アウトソーシングに適した業務と言えます。

  • 大幅なコスト削減

    これらの業務をアウトソーシングすることで、人的コストはもちろん、業務に必要な紙代のような書類作成に関わる経費も大幅に削減できます。そのため、近年多くの企業の努力目標にもなっている社内のペーパーレス化の促進も可能です。また、多様な働き方の一つとして導入が進んでいる経理担当者のリモートワークにも大いに役立ちます。
    また、経費精算システムを導入すれば、交通費の自動計算機能を利用して、入力間違いを防止することもできます。

  • 本来の業務に集中できる

    今まで多くの人手と時間を要した「帳票管理」や「請求書発行」の業務をアウトソーシングすることで、本来の業務に多くのリソースを割くことが可能になります。
    経営企画や戦略に集中することで、業務パフォーマンスが向上。その結果、より高い利益を生み出すことができるでしょう。

アウトソーシング導入によるデメリット

  • 情報漏えいのリスクがある

    多くの企業が経理業務のアウトソーシングに踏み切れない理由の一つとして、「情報漏えいのリスク」が挙げられます。アウトソーシングを利用する際、機密情報や顧客情報などの社内データを委託先業者と共有するため、こうしたリスクがあることを踏まえて委託先を選定することが必要です。

  • 社内にノウハウを蓄積できない

    外部の専門企業に経理業務をアウトソーシングすると、専門的スキルを蓄積する必要がなくなります。そのため、社内において経理に関するノウハウを蓄積する機会が失われる恐れがあります。

  • サービスによっては費用が増大する可能性がある

    アウトソーシングのサービスによっては、委託内容に応じて追加費用を請求されることも少なくありません。委託業務ごとにオプションが設けられている場合もあるため、想定していたよりも高額な料金を請求される可能性もあります。

アウトソーシング導入時の注意点

先に紹介した調査の結果からも分かるように、現在、中堅・大企業の70%近くが経理業務のアウトソーシングを行っていますが、中にはアウトソーシングに失敗したケースも。アウトソーシングが失敗する理由と導入時の注意点をお伝えします。

  • アウトソーシングが失敗する2つの理由

    アウトソーシングをした企業が失敗した代表的な理由は以下の2つです。

    1. 自社と委託先のサービスが合わずに、再確認のような業務が増えた
    2. システムが複雑で使いこなせず、ミスやトラブルが増えた

    こうしたトラブルは、自社の業務内容に合わないサービスを導入したことで起こります。
    では、失敗しないためにはどういったことに注意が必要なのでしょう。アウトソーシングの際に注意すべき点を詳しく解説します。

アウトソーシングを行う際の注意点は3つ

  • セキュリティ対策

    経理業務では経営に関わる機密情報や社内外の個人情報を取り扱う機会が多く、常に情報漏えいのリスクを抱えています。アウトソーシングするということはこうした機密情報を委託先と共有することであり、情報漏えいの危険性が増します。導入の際には、万全のセキュリティ対策がされたサービスであるかを確認するようにしましょう。

  • 費用対効果

    アウトソーシングには、専門のスタッフが業務を代行するものからクラウドシステムを活用したソリューションサービスまで、多種多様のサービスがあります。そのためサービス内容や費用もさまざま。業務効率を重視するあまり、予算以上に高額な経費が必要になることも。反対にコストを重視しすぎて業務効率が改善しなかったということもあるため、業務内容と費用面のバランスを考慮することが重要です。

  • サービス内容

    経理業務といっても、業種や事業規模によって運用の内容は異なります。IT関連企業であれば請求書などの帳票発行までWebで完結している場合もありますが、紙の請求書を求める企業が多いのも事実。導入の際は、自社の運用に適したサービス内容であるかをしっかりと確認しましょう。

まとめ:自社に合ったアウトソーシングで経理業務の効率化を

今回は、導入が進む経理業務のアウトソーシングについてお話ししました。煩雑な帳票作成や紙での請求書発行など、人的・物理的な経費がかかりがちな経理業務ですが、専門のアウトソーシングサービスを利用すれば大幅な業務効率化が図れます。

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